クラスタとはHDDなどの記録媒体においてデータファイルを構成する最小単位であり、複数のセクタによって構成されています。クラスタは英語で「群」を意味しますが、クラスタはその名の通り複数のセクタの群という認識をして頂ければ理解しやすいです。データの最小単位はセクタですが、セクタのデータ容量は512byteまたは4KBであり非常に少なく、ファイルシステムがセクタ単位で管理された場合ハードウェアに非常に負荷がかかります(オーバーヘッド)。そこで、複数のセクタをクラスタとして管理し、クラスタ単位でデータファイルを管理することでデータアクセスの効率化を図っています。
クラスタは通常、1セクタ~128セクタで構成されます。通常のHDDにおいて、セクタサイズは512byteですから、クラスタサイズは512byte~64KBとなります。
上述の通り、データファイルの管理はクラスタ単位で行われるため、データ復旧を行う上ではクラスタ単位の解析でも対応できます。しかし、断片化したデータの解析や復旧精度を求める場合はセクタ単位での解析を実施するほうが適格です。
弊社のHDDのデータ救出サービスはセクタベースでの解析を基本としています。